美白ブームは日本だけではないんですね。

それにしても、ステロイドまで使って美白することが驚きです。
(しかも赤ちゃんまで⁈)





アジア圏の日本や中国でも

歴史的に、健康被害のある美白はありました。



昔の白粉(おしろい)、ファンデーションやフェイスパウダーみたいなものですが

これには水銀や鉛が含まれていました。



だから、白粉を使っていた貴族などの権力者、歌舞伎役者、遊女など

また、母親や乳母が白粉を使っていた場合は赤ちゃんまで
(白粉をした肌を舐めちゃいますので)

水銀や鉛中毒になっていたという話があります。



しかもこの白粉、

平安時代には使われており、明治時代でようやく鉛中毒が問題になって

鉛の入っていない白粉が登場しました。

年数にして、約1000年。。



水銀や鉛の毒性を知らずに使っていたせいもあると思いますが

やっぱり社会全体として

「白粉は身だしなみ、やるのは当たり前」

という風潮があったから、

そしてお肌が白い(白粉をしている)人が魅力的とか憧れる存在だったんだろうなと思います。



どうか、

健康被害の上での美白



健康的でありのままの肌

ご自身にとっても、お子さんにとってもどちらがよいのか

ちゃんと考えていただきたいです。



危険と隣り合わせの美白、アフリカで広がる漂白クリーム

9/2(日) 9:35配信

AFP=時事

【AFP=時事】自分の子どもの肌を漂白する母親たちの話を初めて耳にした時、医師のイシマ・ソバンデ(Isima Sobande)氏(27)は学生だった。都市伝説だと思い、忘れてしまったが、その後しばらくして、実際に目にすることになった。

【関連写真】肌を漂白するクリームを作る女性

 ナイジェリア南西部ラゴス(Lagos)の医療センターに、1人の母親が痛みで泣き叫ぶ生後2か月の赤ん坊を連れてきた。

「男の子の赤ん坊の体中に炎症性の腫れ物ができていた」と、ソバンデ氏はAFPの取材に語った。「普通では考えられない状態だった」。肌を白くするため、ステロイドクリームとシアバターをまぜたものを赤ん坊の体にたっぷり塗ったと、母親は説明した。

「がくぜんとした。痛々しかった」と、ソバンデ氏は言う。

 ソバンデ氏はショックを受け、今では「ライトニング」や「ホワイトニング」と呼ばれる肌の漂白について以前とは異なる考えを持つようになった。多くのナイジェリア人にとって肌の漂白は、美と成功をもたらす「一般的な手段」となっているという。

「このような考えが社会をむしばんでいる。多くの人にとって漂白は、良い仕事に就き、良い人脈を得るための方法なのだ」

■有毒クリームのリスク

 肌の漂白は、南アジアや中東を含む世界各地で人気となっている。だが、アフリカでは法の適用が厳しくなかったり、法律が軽視されたりすることも多く、肌の漂白が広まることで健康被害のリスクも高まっていると、医療専門家は指摘する。

 文化保護団体は、肌の漂白を植民地時代の悪しき遺産とみなしている。

 南アフリカのプレトリア大学(University of Pretoria)の生理学教授、レスター・デービズ(Lester Davids)氏は、アフリカでは「特に10代の若者の間で(肌の漂白が)大幅に増加傾向にある」と指摘する。

 世界保健機関(WHO)は2011年、ライトニング製品を「定期的に」使用している人は6000万人以上に上り、ナイジェリアだけでも女性の77%が使用していると推定している。

富裕層は一般に入手できる、高額な許認可を受けた製品を選ぶ傾向にある。それ以外の人々は、こっそり調合された密輸品のクリームなどを買うことが多い。このような製品は危険性が高く、明らかに法律や規制を無視して売られている。

 中にはヒドロキノンやステロイド、水銀、鉛などが含まれている製品もある。エリザベス1世時代の廷臣たちは、顔を真っ白にするためこれらの成分が含まれたおしろいを塗っていたが、過剰使用で中毒死することもあった。

「これらの化学物質は呼吸器、腎臓、生殖器に損傷を与える」と、ナイジェリアの薬物規制当局職員は警告する。「がんを引き起こし、神経系に影響を及ぼし、胎児をむしばむ」

 米国食品医薬品局(FDA)は、今日市場に出回っている製品でFDAの承認を受けているものはないと強調する。「これらの製品は危険で、効果もない。未知の有害成分や汚染物質が含まれている可能性もある」

■「美容専門家」が調合

 ラゴスでは、コスメトロジストと呼ばれる美容専門家たちがこのようなクリームを調合している。販売価格は5000~2万ナイラ(約1500~6000円)だが、月の最低賃金が1万8000ナイラ(約5500円)のこの国では法外な価格だ。

 インスタグラム(Instagram)で有名な美容専門家ペラ・オキエムテ(Pela Okiemute)氏は、自身が販売するボディークリーム「ロシアンホワイト」を、肌に「集中的にハリを与え、ハーフのような肌の色に整える」と宣伝している。

 また、映画の中でクレオパトラに扮(ふん)しているエリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)をラベルに使った「クレオパトラ・ロイヤル」クリームは、「明るく、輝く肌」を約束している。

 使い始めてから2週間で効果を実感できると、オキエムテ氏は話す。クリームにはコラーゲン、コウジ酸、「アンチエイジング」効果のあるカタツムリの粘液が含まれていて、安全だという。だが、同氏は詳しい成分を明らかにしなかった。

「間違った製品を使っていて、私たちの所に来る人も多い。そのような人々に解決法を提供する」。オキエムテ氏はスマートフォンを操作し、肌の漂白の証しである黒ずみの問題を抱えた顧客のクリーム使用前と使用後の写真を見せた。

■「メラニンは美しい」

 肌を漂白したアフリカの何万もの人が後悔していないとしたら、驚きだ。

 米ノースカロライナセントラル大学(North Carolina Central University)の研究者ヤバ・ブレイ(Yaba Blay)氏は、「肌の漂白は、白さと共に権力や特権を手に入れようとする人々の意識の表れだ」と指摘する。

「肌の色(を変えること)によって、自分にこれまで以上の価値があると認めてもらいたいと願う人々を多くみてきた」

 最近は、このような認識を変えようとする動きが黒人たちの間で広がっている。

 黒い肌をたたえるハッシュタグ「#Melaninpoppin(メラニンは美しい)」やほぼ全員黒人の出演者がアフリカ風の衣装を着て、自然なままの髪で演じている映画『ブラックパンサー(Black Panther)』の大ヒットなど、長い間、欧州中心だった美の概念が変わり始めている。

 だが、このような流れがアフリカに入ってきているかというのは別の問題だ。

 ケニア北部出身で、ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret)やヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)のショーにも出たアジュマ・ナセニヤナ(Ajuma Nasenyana)氏は言う。「私の美しさが祖国よりも外国で認められているのは事実だ」

「アフリカの業界では、肌の色が薄いほど美しいとみなされる。業界の考えが変わり、黒い肌を称賛するようになってほしい」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180902-00000006-jij_afp-int

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